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(v) 取付け、保守が容易である。

(vi) 全極同時に引き外されるので、三相電動機回路に使用した場合に単相運転を防止できる。

構造としては、モールド部分は、ベース、カバー、ハンドルなど、いずれもフェノール樹脂製成形物を用い、接触子は銀合金製の主接触子とアーク接触子からなっている。消弧室は鋼板製グリッドからなり、アーク電流の分割と冷却消イオンの役目(デアイオン消弧装置)を果している。操作機構はトグルリング機構の速入、速切である。

(m) ヒューズ

ヒューズは金属の可熔体に過電流又は短絡電流が流れることにより自身の発生熱で熔断して、回路を遮断するもので、船用ではJISC8314-83(配線用筒形ヒューズ)、JISC8319-83(配線用ねじ込みヒューズ及び栓形ヒューズ)の規格があり、これらが多く用いられる。

 

(11) 表示灯及び信号灯

 

配電盤の前面に次に示す表示灯又は信号灯を取付けなければならない。

 

073-1.gif

備考 : 地絡表示灯及び同期表示灯の電球は透明電球とすること。

(グローブも透明のものを使用すること。)なお、地絡表示灯の電球相互間の間隔は150〔mm〕以下とすること。

 

(12) 接 地

 

配電盤及び使用器具の金属枠並びに計器用変圧器及び変流器の二次側は接地しなければならない。

 

 

 

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