(e) 同期検定装置
並行運転を行う場合には発電機盤に同期検定器及び同期検定灯(切換スイッチ付)を取付けること。
(f) 保護継電器
(i) 過電流継電器
通常発電機の保護は気中遮断器の直列引外し装置によるものと誘導形又は静止形の過電流継電器を併用する場合とがある。
(ii) 逆電力継電器
並行運転中の発電機の原動機が出力を失ったとき発電機が電動機化することにより原動機が損傷しないよう電力の逆流を防止するもの。
(g) 自動同期投入装置
交流発電機を並行運転するには、その電圧、周波数並びに位相を完全に一致させて閉合すれば無衝撃で円滑に並行運転できる。
自動同期投入装置は、まず発電機の周波数が線路側の周波数と合致するように、原動機の速度を制御するガバナモータに、正逆転の指令を与える自動せん速装置と、次に電圧の大きさ及び位相が線路側と一致する瞬間に、両回路が接続されるように、発電機遮断器に同期投入指令を与える自動同期投入装置から構成されている。
(h) 自動負荷分担装置
自動負荷分担装置は並行運転時に各発電機の定格出力に比例させて出力負荷を分担させるもので、各発電機の有効出力(KW)を検出し、船内負荷を各発電機定格に応じて分担させるように発電機エンジンガバナを制御する。
(i) 制御開閉器(捻回形)
捻回形開閉器は、電気操作の遮断器、あるいはガバナ等の操作並びに計器及び諸回路の切替えに用いる開閉器で、ハンドルを回転することによって接点を開閉する回転形であり、配電盤の表面扉等に取付けられる。
(j) 断路器
断路器は通常配電盤内に設け、遮断器の母線側に設置し、無負荷状態の線路を開閉する装置である。遮断器が短絡電流を遮断したとき、遮断器の電極にはまだ電圧がかかっているから遮断器を点検、手入れする場合には断路器を開放して遮断器を無電圧にしてから行わなければならない。