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図2.12 AVRの原理図

 

(a) サイリスタ式AVR

現在使用されているAVRは大部分がこの方式である。

(b) パワートランジスタ式AVR

充電発電機のような小容量の発電機に使用されている。

 

(4) 舶舶用AVRに必要な要素

 

船舶用交流発電機がその使用条件に対応して好ましい動作を発揮するために、AVRに必要とみなされる特性上の要素は次のようなものである。

(a) 別電源を使用しないで、電圧確立が確実にできること。

(b) 電圧精度のよいこと。整定状態で設定電圧に非常に接近した範囲内に電圧を維持できることを意味している。

(c) 応答の速いこと。負荷電流の瞬時的変動等によって発電機電圧に変動が生じた場合、電圧を変化前の状態に戻す動作の速いことを意味している。

(d) 制御範囲が広いこと。負荷電流が零から過電流領域まで変化したり、また、力率が変化しても指定電圧を維持できることを意味している。

(e) 短絡事故発生時に遮断器を確実に動作させるために充分な大きさの発電機持続短絡電流を流すことができること。

 

(5) サイリスタ式AVRの回路構成

 

現在最も広く使用されているサイリスタ式AVRの代表的な一例の回路構成について述べる。AVRは図2.13のブロック線図で表すことができる。下記に各回路について概説する。

 

 

 

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