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5・7 熱電現象

 

5・7・1 ゼーベック効果

 

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図5・13

 

これは1821年ドイツのゼーベックが発見した現象で、図5-13において2種の金属で回路を作り二つの接合点の一方を高温にすれば接合点の温度差によって熱起電力が発生し、熱電流が流れる。この現象をゼーベック効果といい、このような素子を熱電対(サーモカツプル)という。

エンジンのシリンダー内の高温度測定に利用され、熱電対温度計はこの応用である。

 

5・7・2 ペルチエ効果

 

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図5・14

 

これは1834年フランスのペルチエが発見した現象で、図5・14において2種の金属に電源を入れ一つの回路をつくる。

二種の金属の接触面では接触電位差がおこるが、この電位差と逆方向に電流Iを流せば、その面で発熱し、また、同方向に流せばその面で熱が吸収される。この現象をペルチェ効果という。これを利用したものに電子冷却器がある。

注 : 接触電位差

温度均一な異種金属を接触させるとそこは電圧差が現れる。例えば、温度均一の銅棒と亜鉛棒を接触させると、その間に約0.75V電圧差が現れる。そして、亜鉛棒の方が高電位となる。

 

 

 

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