日本財団 図書館


011-1.gif

図1・12

 

A池とB池との水位の差には水源池からの水の補給があるから変化はないものとする。

この関係は電気についてもそのままあてはめて考えられる。電位差(図でいえば50〔m〕)を持続させるような機能を起電力(図でいえば高所からの水の補充とB池の一定水位)といい、この起電力を発生する装置を電源という。(図でいえば水源池)電位差の大きさを表わす単位にボルト(単位記号V)が用いられる。

注 : 「1〔V〕とは単位正電荷1クーロン〔C〕を移動させるに必要な仕事が1ジュール(単位記号J)のときの電位差をいう」

 

起電力の大きさも、その生ずる電位差で測られるから、単位には同じくボルトが用いられる。このように電位差も起電力もその大きさは共通の量即ちボルトをもちいて測るので、これらを総称して電圧といっている。また、2点間に起電力を加えることを「電圧を加える」といい、また、2点間に生ずる電圧差を「電圧」と単にいっている。

注 : (1) 1ジュール〔J〕は物体に1ニュートン〔N〕の力が作用し、その物体を力の方向に1メートル〔m〕だけ動かすときの仕事量をいう。

(2) 1ニュートン〔N〕とは1〔?〕の物体に働いて1〔m/s2〕の加速度を生ずるような力のことである。

 

1・7 電流

 

011-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION