巻線形誘導電動機の構造に似ている。図4・12のように回転子に単相交流電源を加え、固定子は三相交流巻線にしてある。今A機(発信機)の回転子をα角だけ回転すれば、それに従ってB機(受信機)の回転子もα角だけ追従して回転して止まる。この性質を利用して、舵角指示器、エンジンテレグラフ、遠隔制御に使用する遠隔指示器等に多く使用される。以上計器類が主であるが、この始動トルクを大にした動力シンクロとして使用する場合もある。
(2) 単相誘導電動機
この電動機は静止状態では始動回転力(トルク)は零である。これを始動する一例として扇風機のように、図4・13のような結線とコンデンサを使用して始動させれば、その後は回転を続けることができる。