医療助言通信文の書き方
傷病者に対しての応急処置方法を教えてもらうための相談ですから、傷病者の症状をできるだけ詳しく知らせる必要があります。
本書の医療助言通信書をコピーして通信書用紙として利用して下さい。
1. 会社名・船籍(国名) 2. 職種 3. 氏名・性別 4. 生年月日(年齢も)
5. 発病時の状況 6. 現在の症状、与薬、注射、処置内容、質問内容
7. 既往症 8. 医療箱の種類、手持ちの薬剤名と量
9. 船の位置(通信時の現在の位置) 10. 航海方向、次の入港地と予定日
◎主要項目は、忘れずに必ず記入して下さい。
(注) 9及び10の2項目については、洋上救急往診や緊急寄港や下船、入院のことを考えて指示する場合に必要になります。大事を取って、直ぐ入港を勧める場合もありますが、実際の入港までに7日も10日もかかることを考え合わせて、別の指示に変わる可能性があります。『緊急に入港しても何日後の○○港しかありません』と分かれば、なんとか内地に寄港するまで今のままで航海を続ける指示になるかも知れません。もし、患者の状態が重症であり、洋上の救急往診を依頼する場合については、洋上救急(医師の洋上往診)の要点を参考にして下さい。
通信文の重要項目は、次の3項目です。
[モデル]を参照のこと。
1 発病時の状況(主な訴え)
1]発病した時、ケガした時はどのような状態であったのか。その時の全身状態はどうであったのか。
2]患者に意識があったならばどういう風に苦しいか、どこが痛むのか、どこかにしびれたところが無いか。
3]応急処置は何をしたか。内服や注射には何をしたのか。それによってどう変わったのか。