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10 里親家庭との交流及び里親との関係

 

入所直後及び現在における里親家庭と児童相互の面会の希望についてみると、里親家庭、児童ともに入所直後及び現在の面会を望んでいない割合が全く同じという結果がみられた。しかしその割合は、里親家庭が60.0%であるのに対し、児童が48.6%であった。一方、望んでいる割合はやや変化しているが、里親家庭は若干減少(20.0→17.1%)しているのに対し、児童は若干増加(25.7→31.4%)している。いずれにしても、里親家庭よりも児童の方が、時間が経過するほど面会を望んでいない割合が低くなっている。

施設における児童と里親との関係に関する指導状況をみると、関係を完全に絶つように指導しているところが31.4%と最も多く、逆に希望によって面会を行っているところが28.6%である。手紙や電話で交流、外泊を許すなどのほか、事例によって多様な指導がなされている。総体的には、指導上積極的な交流を促している施設は多くはないという結果が示された(以上、表(17〜19)、(20))。

 

 

 

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