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6 措置変更理由

 

里親から施設への措置変更理由について、里親側、児童側、実親側、児相側のそれぞれについて複数回答で求めた。里親側の理由としては、「児童の行動を理解できない」(48.6%)が最も多く、次いで「里親としての未熟さ」(25.7%)、「児童への過剰な期待があった」(22.9%)など、里親側のケア上の問題点が比較的高い割合でみられた。「その他」には、虐待、高齢、経済的困窮、里親の親の疾病・入院などが挙げられていた。

これに対し、児童側の理由としては、「里親家庭に適応できず」が過半を占め、「退行現象や問題行動が長引いた」も3分の1を超えている。一方、「特になし」も17.1%みられた。また、実親側の理由としては、「特になし」が4分の3を占めている。「その他」をみても特徴的なものはみられない。さらに児相側の理由としても、「特になし」が4割に及んでいるが、「調査が不足していた」(25.7%)、「児童と里親との組み合わせの、ミスマッチ」(22.9%)がそれぞれ2割を超えている(以上、表(11))。

 

 

 

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