経路パターン別にみると(個人票のパターンA〜C参照)、実家庭から直接里親へ委託された5例中4名が13歳以上で、しかもすべて女児という特徴がみられる。施設を経て里親へというパターンでは、6歳未満の乳幼児期が23例中22名に及んでいる。複数回里親へというパターンでは、7例の年齢が比較的広く分布している。
里親に委託されていた期間をみると、6ヶ月未満が2割と最も高く、3年までが74.3%に達している。比較的短期間であることが特徴としてみられるが、また7年から10年までが14.3%となっている。
経路パターン別にみると、直接里親へ委託された5例中3例が6ヶ月未満という特徴がみられる。施設を経て里親へというパターンでは、6ヶ月以上3年未満が、43.5%と最も高いが、3年以上では12年まで広く分布している。複数回里親へとういパターンでは、期間が比較的広く分布している。
なお、里親家庭の実子の有無では、「あり」「なし」が同数であり、他のファクターともあまり関連性はみられなかった(以上、表(7)、(8)、(9))。