コンサートが終わった後なんか、打ち上げなどで流行(はや)ってそうな店に芸能人が来るという情報をつかんでおいて、カメラを持って追いかけるという、今考えると、かなり暇だったんだなあと思う反面、青春してたんだなあとやっぱり思い出として残しておきたいですね。でもお父さんお母さんには心配をかけちゃってごめんなさい。とても反省しています。
私も段々と落ちついてきたかなと思う頃、今度は、知也がバイクの事故で救急病院に運ばれるという出来事がおこってしまいました。雨の降る日に、バイクで出かけて行って、帰る途中に、信号を止まるためブレーキをかけたとたんスリップしてそのまま転んでしまい、前の止まっている車の下に頭から突っこんでしまい、意識不明の危篤状態に陥ってしまいました。その日から、私は仕事を辞め知也の看病をする事に決めました。
病院に運ばれた時は、医師から「今夜が峠です。」と宣告され、私達家族はあきらめるにあきらめられず「どうか命だけでも助かって。」とお願いするのでした。集中治療室の中のベットにいる知也はもう別人でした。脳挫傷で体中ぱんぱんにむくんでいて、顔も紫色に変色していて、肺にも水がたまっているとのことでした。