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第一章 調査の概要

 

1. 調査の目的

 

本調査は、平成11年度に観光資源保護調査として実施したもので、これまで大村市を中心として進められてきた大村の歴史調査の成果をまとめ、さらに実測調査などによって大村藩時代の遺構をあきらかにし、今後の歴史をいかしたまちづくりへ提案していこうというものである。

まず、大村の武家屋敷街の遺構をあきらかにするために、大村の都市形成の過程ををふまえ、武家屋敷街の範囲について述べた。その上で、豊富な史料を基に玖島城祉を含めた武家屋敷街の往時の姿を検証するものである。現況として、武家屋敷通りの街路を構成する街路・石垣などの遺構調査と武家屋敷の調査を行った。それら成果をもとに、大村の町並み保存とまちづくりについて、委員の意見もふまえて、提案を行った。

 

2. 調査委員会の構成

 

本調査を進めるにあたっては、専門家、地域住民や郷土史家などの大村市民、大村市役所関各課による調査委員会を設置した。委員会の構成は以下の通りである。

委員長

林一馬〔長崎総合科学大学教授]

 

委員

岡林隆敏[長崎大学教授]

山口義範[大村市観光協会長]

勝田直子[大村史談会副会長]

富永政巳[長崎県建築士会大村支部]

貞刈恒弘[長崎県建築士会大村支部]

久田松和則[大村市文化財審議会委員]

一瀬博[大村市都市計画課長]

永尾薫[大村市観光課長]

朝長眞夫[大村市土木課長]

富永耕造[大村市文化課長]

米山淳一[(財)日本ナショナルトラスト事業課長]

 

事務局

稲富裕和[大村市文化課]

今村明[大村市文化課]

山本玲子[(財)日本ナショナルトラスト事業係長]

 

 

 

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