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12. 磯焼け

姉子の浜に限らず、この一帯の海域で近年起こっていることであるが、かつて多く収穫できていたヒジキ、ワカメ、テングサ、おきゅうと等の海藻類がほとんど見られなくなってきている現象である。またハマグリやサザエ等の貝類やウニなども同様である。

この原因は複数考えることができる。一つは、赤土などの土砂(粘土鉱物)の流出によって、本来海藻の胞子が着床、生育していた海底の岩盤や岩石などを覆ってしまいその着床を妨げたり、海藻自体に付着して枯らしてしまったりという場合がある。他には生活雑排水などによる海水の富栄養化が原因となり、水質の悪化が海藻の枯死につながっている場合もある。

 

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串崎の波打ち際

 

 

 

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