まとめ
対象数は少なかったが、皆、当時を振り返って真剣に回答を寄せられた。寄せられた回答の満足度には大きな開きがあったが、今回の調査から、ボランティア活動のつらさも喜びも、出会いと別れに見いだしていることがわかった。また、活動に相当の肉体疲労が加わっていたことは特に初期にあったと反省している。
ホスピスボランティアはケアチームの一員として位置づけられているが、ボランティア間の意識は一様ではない。どこまで、どのように、どの程度かかわっていかれるのだろうか。ホスピス側のニーズに答えを求めていかなければならないと思う。そして、ボランティアにもさらなる学びへの義務が問われていくものと思う。
また、ボランティアを希望してこられる人々は、人生の成熟期に入った人が多く、生涯を通しての生きる意味を求めている。今回の回答者の真摯な意見を糧とし、今後の活動に生かしていきたい。
第23回日本死の臨床研究会年次大会、札幌市、1999.9