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21世紀を目前にした現在、私達を取り巻く社会情勢は大きな転換期を迎え、少子・高齢化の進行、国際化、情報化とともに、行財政改革、そして社会構造改革等も進むものと考えられます。特に、地方分権が進むなかで、地方は、自立・自己責任のもとに厳しい舵取りを迫られることが予測されます。

佐賀県でも、景気の回復と雇用対策、少子・高齢社会に対応した環境整備や高生産性・高収益農業の確立など、さまざまな課題が山積しています。

このような中、私は、これらの課題に積極的に取り組むとともに、現在、県民の皆さんに芽生えつつある誇りをさらに大きく育て、「豊かで元気な佐賀県」を築いていきます。そのための県政運営に欠かせない4つのキーワードとして、「人」、「暮らし」、「交流」、「共生」を考えました。

中国の文学者、魯迅の言葉に「地上にはもともと道はない、歩く人が多くなれば、道もできるのだ」という一文があります。魯迅もまさに20世紀への架け橋を歩んだ一人です。彼の言葉のように、輝かしい21世紀の歴史をつくるのは、私たちの確実な歩みから始まります。人・暮らし・交流・共生という、キーワードで織りなす佐賀県の夢を、県民の皆さんとともに、21世紀の佐賀県づくりにつなげようと決意を新たにしています。

さて、佐賀県では、昨年7月に県民の念願であった「有明佐賀空港」が開港いたしました。空港は、まさに人・もの・情報の交流の拠点です。このため県では「みんなで育てる佐賀空港」をスローガンに、県民が一丸となって空港の利活用推進に取り組んでいます。空港の開港により東京、大阪、名古屋など都市圏との結びつきが一層深められ、佐賀県から国内、海外へと多数の方が出かけられるとともに、佐賀県へも全国からたくさんの方々がおみえになり、交流の輪が広がり始めました。

全国の皆さんにも「有明佐賀空港」を利用して、ぜひ佐賀県へお出かけいただき、佐賀県の自然、歴史、文化、産業などの魅力、すばらしさをご自分の目で確認し、体感していただければ幸いです。

「有明佐賀空港」のキャッチフレーズは「佐賀から世界へ夢発進」です。大空に飛び立つ、21世紀へ夢をつないで飛躍する佐賀県にご期待ください。

 

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有明佐賀空港―佐賀から世界へ夢発進―

 

 

 

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