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平成4年11月には子ども施設を中核として、相乗効果が期待できる施設を誘致し、一体的な施設整備を行い、地域の振興・発展に資する開発を目指して「北区扇町開発土地信託事業計画提案競技」が実施され、平成5年4月に優秀案として住友信託銀行・大和銀行の提案が決定され、子どものための遊体験的学習施設「キッズプラザ(当時仮称)」を核とした複合施設である「扇町キッズパーク」の整備が進められることとなり、平成6年10月に起工式を行い、平成9年3月に建物が完成した。現在、隣接する扇町公園の整備が平成13年度の完成を目指して進んでいる。施設の概要については、表-1に示すとおりである。

中核施設となる「キッズプラザ」については、(財)大阪市教育振興公社が事業主体として進めることとなり、平成6年8月にキッズプラザ基本計画検討委員会が発足し、キッズプラザの基本構想の検討が行われ、検討委員会の報告書として「基本構想の提言」がまとめられた。これを受けて、フロアー構成や展示内容の検討、実施計画書の作成などを行い、平成9年7月に施設がオープンした。施設名称については一般から募集を行い、平成8年3月に正式名称を「キッズプラザ大阪」と決定した。

施設の特徴としては、展示物を全てフリータッチとし、子どもの好奇心や創造性、個性を伸長していくことができるものとしている(図-2)。また参加体験型学習に適した雰囲気づくりと動機づけを行う役割を担うミュージアムボランティアとしてインタープリター制度を導入しており、施設の重要な活動と位置付けられている。平成9年7月の開館以来100万人を超える入館者があり、今後は展示内容の更新やリピーターの確保などが運営面での課題となると考えられる。

 

表-1 扇町キッズパークの施設概要

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