<PFI導入施設候補: 横浜動物の森公園 植物公園>
1. 現状の問題点
● 動物園部分については、4月に1期開園となったが、引き続き動物園の未整備部分の供用を急ぐ必要がある。
● 植物公園部分については、7割の用地を確保済であるが、厳しい財政状況の中で、動物公園の整備と並行して、植物園整備を進めるためのスケジュールの確立が難しい。
● 直営及び委託による現状の管理手法では、利用者に対するきめ細かなサービス提供に難しい面がある。
● 動物園は有料施設であるが、入場料金だけで管理運営費をまかなえていない。
2. 導入のメリット
● 民間資金を活用することにより、短期間に集中的に整備を行い公園を公開することができる。
● 民間のノウハウを活用し、ガーデニングや集客施設など、植物公園の施設内容を工夫することで付加価値の高い利用者サービスの提供が期待できる。
● 設計・建設・管理までを一括で行うことによりコスト縮減の効果が期待できる。
● レストラン、売店、駐車場などの収益施設を一元的に管理することで運営の効率化が期待できる。
● 契約に基づく市のモニタリングによるサービスレベルのチェックにより、サービス水準の維持・向上が期待できる。
3. PFI事業スキーム
事業内容: 植物公園の計画・設計・建設及び管理運営
(1) 施設内容
・園地、レストラン、売店、駐車場、リサイクル(堆肥化)プラントほか
(アミューズメント施設なども含めて、園地内の施設メニューは幅広く考え得る。)
(2) 想定条件
・用地は市が確保し、PFI事業会社へ貸付。
・PFI事業会社は、施設を建設し、管理運営を行う。
(3) PFI事業会社の収支
・支出: 建設費、
管理運営費=契約期間に要する維持管理運営費用
・収入: 入園料、施設使用料、事業収入など
市からの契約金〔市との契約条件により必要となる〕は、施設利用料及びサービス使用料、自主事業の入場料をPFI事業会社に支払う。