エ 個人・組織への支援(生活創造支援)
身の回りや地域を良くするため、あるいは、生涯学習など、生活を楽しく豊かにすることにチャレンジしている個人、グループ、団体などに対し、多様な形でのサポートがなされている。
例えば、栃木県南那須町においては、早くから女性農業士制度を取り入れ、豊かな農家生活と農業経営を実践し、かつ地域づくりの中核となっている女性の果たす役割を評価し、地域のリーダーとしての活躍に対し支援を行っている(図表4-7)。
また、宮城県鳴子町では、地域住民の団体「石の梅まちづくり創造研究会」が、仙台市のシンクタンクと連携して「川渡・石の梅まちづくり小学校」を開催し、ワークショップ形式を導入しながら、住民自らの手による、地域資源を活用した交流計画の提案などをつうじて、地域づくりにおける住民の主体性と提案能力の育成が図られている(図表4-8)。
このように、独自の農業経営など様々な分野で努力している個人、組織を多面的に支援することによって、地域づくりの担い手を掘り起こし、住民主導のまちづくりを促進する必要がある。
中球磨地域においては、有機農法の実践や多角的な農業経営を行うなど、独自の経営努力を実施している農家が点在しており、リーダーとして現に活躍している女性などの他、地域のリーダーとしての潜在的な能力を持った女性をはじめとする個人や団体も多数存在していると思われる。こうした個人、団体などに対して多様な支援を行い、ネットワーク化することにより、地域づくりの中核的存在として活躍の場を与えてゆくべきである。