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図表2-31 高齢者保健・福祉・医療施設の現況(平成10年4月1日現在)

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注:*印は、免田町が福祉センター、須恵村が農村研修センター

資料:熊本県高齢保健福祉課「高齢者関係資料集」より作成

 

イ 中球磨地域の高齢者医療・福祉の現況

老人医療費は、一般に、身近に多くの病院があると受診する機会が多くなり医療費が高くなる傾向が強く、病院の集中する大都市やその周辺で高くなる傾向があり、一人当たり老人医療費は、県内では、熊本市が1位、菊陽町が2位である。中球磨地域は、隣接する多良木町に総合病院があるものの平成9年度資料でみると入院受診率は、県内94市町村の中で5か町村それぞれ80〜90位台のところが多く、入院1件当たりの日数も90位前後である。

中球磨地域の一人当たりの老人医療費は概ね60万円台〜74万円台であり、県全体の93万円台及び全国平均の78万円台よりも低い水準にあり、従来からの健康づくり施策の効果から医療への依存率は極めて低い地域である。特に須恵村については約60万円と極めて低くなっている。

これに対して、ホームヘルプサービスの100人当たりの利用状況は、類似規模町村の平均98.7よりはるかに大きく、また、全国平均119.4、熊本県の135よりも大きくなっている。また、ショートステイの利用も全国平均36.8及び熊本県の38を上回っており、デイサービスも、全国平均142.8を大きく上回っており、医療にかかるより、福祉にかかる比重が高い地域であり、福祉の施策が充実している地域であるといえる(図表2-32)。

 

(ア) 社会福祉協議会の現況

社会福祉協議会は、上村の13人を除いては、いずれも2〜4人となっている(図表2-33)。

また、各町村の社会福祉協議会とも、ホームヘルパー派遣事業を各町村から受託しており、この金額が収入の大きな割合を占めている(図表2-34)。

 

 

 

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