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キ 県内先進地と比較した農林業の現況

中球磨地域における農家1戸当たりの農業粗生産額については、これまで検証したとおり県平均、県内郡平均と比べて高いものの、県内トップテンの市町村と比較すると、当地域が「先進的な農林業社会の実現」を目指すためのハードルは高い(図表2-23)。

○一戸当たり粗生産額は、トップテン市町村と比べると低い。トップの旭志村は当地域の約2.5倍。

○経営耕地10a当たり粗生産額が低い。トップの旭志村は当地域の約2.6倍。

○林業就業者一人当たりの総生産額が低い。当地域での総生産額は約2,457千円であるが、県平均は2.15倍の約5,285千円。

ただし、当地域の農家は他地域の農家(合志町を除く)よりも広い生産基盤(耕地面積)を有している。

 

図表2-23 農業粗生産県内トップテン地域との比較

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(2) 商工業

ア 工業

県全体の傾向と同様に中球磨地域でも工場数は大きく減少しており、就業者数に関しては、昭和61年〜平成9年の間でみると、県全体、球磨郡全体としては減少しているが中球磨地域では、25人(1.7%)増加している(図表2-24、2-25)。

また、出荷額の増加率が低いことも、中球磨地域の工業の特徴としてあげられる。昭和61年〜平成9年の間で出荷額の推移をみると、県全体では43.6%、球磨郡全体では35.1%の増加を示しているが、中球磨地域での増加は、17.5%にとどまっている(図表2-26)。

 

 

 

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