第5章 白浜町の観光振興の課題
1 白浜町の観光の特性
前章までの現状分析より本町の観光特性は次のようにまとめられる。
● 自然景観と温泉資源には恵まれた観光地であり、特に温泉は日本三古湯の一つである。
● 温泉も白浜温泉と椿温泉という温泉地としての個性が違うものを町内に有している。
● 温暖な気候と海に面した立地も含め、明るく暖かなイメージを有している。
● 観光地白浜は全国レベルの知名度を有しており、紀南は大阪を発地にした場合、選択度が最も高い観光地である。
● 旅館・ホテルの宿泊施設の施設水準は概して高い。
● 過去のピーク時に比べると観光客は減少しているが、バブル崩壊の現在、概ね横這いを維持していることは評価される。
● 観光客の評価も、アンケート等からみると自然景観や温泉に対しては概ね満足が得られている。
● 熊野博への参画の中で、白浜〜熊野〜勝浦を結ぶ新たなバスルートの形成や、熊野古道「大辺路街道」の体験ツアーに住民協力を得るなど、イベントを介した新しい取り組みの動きもみられる。
● 旧空港跡地での菜の花イベントにみられるように、住民参加による町づくりの下地が形成されつつある。