(5)白浜町の事業所数・従業者数
本町の事業所は、昭和50年から174事業所増え、平成8年には1,505事業所となっている(図表1-7参照)。卸売業・小売業が626(41.6%)と最も多く、次いでサービス業が533(35.4%)でつづいていて、この2つで全体の8割近くに達する。建設業が65.3%の高い伸び率で増加している一方で、製造業は16.2%(昭和50年74→平成8年62)減少している。和歌山県全体でも、本町と同じく、卸売業・小売業(44.2%)、サービス業(27.6%)の2つの占める割合が大きい。他方、和歌山県では製造業事業所が3番目に多い(10.4%)のに対し、本町では製造業の割合は4.1%で県の半分程度にすぎない。また、田辺市では事業所のほぼ半数が卸売業・小売業である。
つぎに従業者数についてみてみると、和歌山県全体では、29.5%の卸売業・小売業、27.5%のサービス業、そして18.7%の製造業が上位を占めている。これは、本町に隣接する田辺市でも同様である。一方、サービス業がで半数以上を占めている本町では、このサービス業従事者と卸売業・小売業の順位が、県や田辺市と入れ替わっている。
卸売業・小売業の従業者は、26.8%の高い伸び率で増加し平成8年には21.9%の構成比である。伸び率が高かったのは、不動産業133.6%、建設業34.6%などである。逆に、金融・保険業や運輸通信業に従事する人数は大幅に減少していて、その減少率はそれぞれ39.1%、31.3%にもなる。
本町では、昭和50年から平成8年にかけて従業者数が9.4%増加しているものの、事業所数の増加率(13.1%)がその伸び率を上回っているため、1事業所あたりの従業者は減少する傾向にある。