イ 地域住民のまちづくり活動
当地域での住民によるまちづくり活動に関しては、回覧板・会報の回付、環境美化など町内会による地域生活の充実に向けた恒常的な活動が中心である。また、住民による主体的な地域活動として広く知られているものとしては、城山町と建石町の住民による伝統行事「がんがら火祭り(第2章P43参照)」の運営と室町の自治会の社団法人化による運営が挙げられる。しかし、地域生活諸条件のあり方に関わる問題解決をめざす積極的な活動は、各町内会のみならず他の住民組織においてもあまり見受けられない。
これに対し、(財)いけだ市民文化振興財団(平成10年設立)や、市と商工会議所で構成される池田市商工業活性化研修会では、最近商工業の振興や魅力あるまちづくりに向けた積極的な取組みが始められている。
各団体の活動概要は以下のとおりである。
○(財)いけだ市民文化振興財団の事業活動:
サウンドピクニック・イン・猪名川、
IKEDA文化DAYなどの開催
文化活動への助成
ボランティアプロデューサーの育成
文化情報提供コーナーの設置
国際交流事業の促進 など
○池田市商工業活性化研修会:
呉服座復元活動、活性化方策の検討など
○(社)池田青年会議所−社会開発委員会:
こんな五月山がいいな提案など
○本町通りまちづくり協議会:
本町通り沿道の地権者、商業者で構成される協議会であり、都市計画道路中央線の整備にあたっての意見交換、先進地見学などを行っている。
○町内会、自治会:
各団体が自主的に地蔵盆や盆踊りなどに取組んでいる。室町の自治会は全国的にも珍しい社団法人(室町会)となっており、室町会館の管理運営のほか研修会や地域住民の健康増進のための事業を行う旨が定款で定められている。
○婦人会、子供会:
各団体が地域交流会、環境美化運動などに取組んでいる。