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イ 新たな物流拠点の展開状況

 

近年の物流合理化を目的とした物流センター展開の具体的な動向をみてみると、既存物流拠点の再編、統合、新設等を推進し、集配機能や在庫管理機能の一元化が可能な広域的中核物流拠点の整備に特徴がみられる。

広域的中核物流拠点では、情報化を図りセンター機能を強化することによって配送センターの機能を取り込んでこれをデポ(depot、集荷中継所)化し、輸送効率の向上、在庫圧縮等によるトータル物流コストの削減を図るとともに、迅速化等の新たな付加価値を創出している。(図表3-25)

 

図表3-25 近年の物流効率化の模式図

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最近の物流拠点については、1]拠点集約型(複数ある拠点施設を集約するタイプ)、2]共同型(同業種との共同利用によるタイプ)、3]外部委託型(物流機能を外部会社に委託するタイプ)、4]情報型(施設内の情報基盤を整備し、物流関連情報を管理・統括するタイプ)、5]自社隣接型(自社生産製品施設に物流施設を隣接させることで、物流に関する時間やコストを削減するタイプ)の5つに類型化できる(図表3-26)。

 

 

 

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