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イ ショッピングセンターのタイプ別商圏や地価負担力の目安

SCの商圏の範囲についてみてみると、通常距離圏で5〜10km、時間距離では車で30分〜1時間程度が商圏と考えられる。しかしながらこの商圏は、SCのタイプによってかなり違いがみられ、そのSCの種類毎の商圏の目安を示したのが図表3-14である。この表では、商圏の規模を人口をもとに区分している。最も商圏人口が少ないのはネイバーフッド型SCで、3万人くらいから成立し得る。リージョナル型になると50万人前後の商圏人口を必要とし、パワーセンターになると規模によっては100万人くらいの商圏人口を見込む必要がある。

次ぎに、SCのタイプ別の地価負担力を賃料ベースでみてみると、最も負担賃料が低いのはパワーセンターで坪当たり5,000〜8,000円程度である。次いでネイバーフッド型が1万円強、リージョナル型になると3万円前後の負担力がある。

こうしたことから、パワーセンターは商圏人口1人あたりの売り上げを最も低く見込み、幅広い商圏を設定し、不動産や設備投資を低く抑える形態であることがわかる。そして、ネイバーフッド型SC、リージョナル型SCではより高い売り上げを見込んだ商業形態である。

 

 

 

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