(3) 健康福祉関連施設の整備・配置状況
小鹿野町の健康福祉関連施設の一覧を図表2-49に、また、その地理的な配置を図表2-50に示す。
人口規模が小さいことを反映して、町立病院を中心に、特養、養護老人ホーム、デイサービスセンター、在宅介護支援センター、訪問看護ステーションの6施設が役場のある小鹿野地区に集中立地しており、創設が最も古い養護老人ホームを核にすべての施設が増設あるいは併設されている。このほかの地区には、デイサービスセンター2、健康保健施設1が配置されているのみである。
施設の設置及び運営主体をみると、特別養護老人ホーム以外はすべて町が設置しており、運営も5施設が町営である。町が設置するデイサービスセンター3ヵ所の運営は社協に委託されている。なお、三田川デイサービスセンターは小学校の余裕教室を転用した施設である。
特別養護老人ホームだけが社会福祉法人による設置、運営であるが、この社会福祉法人も町営の養護老人ホームに増設されたものである。
健康・福祉施設は町立病院を中心に、福祉施設のほか、健康保健施設(クアパレスおがの)まで、町主導で整備が進んでいる。
(4) 在宅福祉サービスの実施状況
ア 行政サービスの実施状況
小鹿野町が行政サービスとして実施している在宅福祉サービス・メニュー(図表2-51、その他の回答は除く調査対象18項目)は、介護保険適用となる短期入所、通所介護、訪問介護、訪問入浴介護、訪問看護、福祉用具貸与(一部)の6項目のほか、配食と寝具洗濯乾燥消毒、緊急通報と福祉電話の4項目の合計10項目の実施が確認された(調査対象サービスの実施率55.5%)。
行政サービスとして確認された10項目の実施形態は、通所系施設サービスの2項目と寝具洗濯乾燥消毒を合わせた3項目が委託事業であるのを除き、他のすべてのサービスが行政直営事業として実施されている(同委託率30.0%)。