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V. 舶用機器輸出入予測

 

1. 輸出入予測の概要

 

(1)予測の対象

 

予測対象品目、予測年次は内需予測と同一である。

 

(2)予測のフレームワーク

 

輸出予測と輸入予測を比較すると、輸出予測の方がはるかに重要である。その理由は、

1]舶用機器の輸出数量は輸入数量に比べてはるかに多い。

2]日本の新造船建造シェアの低下、今後予想される欧州企業の攻勢、アジアを中心とした現地企業の台頭と言った要因は、まず日本企業の輸出動向に影響を与えることになる。

 

(3)輸出のフレームワーク

 

ある国への輸出は、1]当該国の新造船竣工量、2]当該国における日本の舶用機器の競争力(シェア)の2要素によって規定される。この考えに基づいたフレームワークは次のページのとおりである。

輸出仕向地は、韓国、その他アジア、欧州、その他の4ブロックに編成した(ブロック構成国には次ページ図注参照)。

また、2]については各地域の舶用機器内需データがないため、日本の舶用機器使用原単位と各地域新造船竣工実績により、「見なし内需」を推計し、次に"日本からの輸出実績/見なし内需"から「日本の見なしシェア」を推計した。さらに、各地域の新造船竣工予測と、日本の見なしシェア展望から日本の舶用機器輸出予測を導出する。日本の見なしシェア値の将来値は直近3ヵ年の平均とし、将来は不変(即ち、海外市場における日本の舶用機器製品のシェアは今後とも一定)とした。

 

 

 

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