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4.1.2 ヒアリング調査

ヒアリング調査は、平成11年11月15日〜18日の4日間、各日飛行評価試験終了時に午前・午後の2フライト分を対象に、機上側オペレータ、地上側オペレータごとに実施した。ヒアリング対象者は4日間合計で延べ16名である。ヒアリング調査の概要を表4-1に示す。

 

表4-1 ヒアリング調査の概要

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(注)11月18日は地上・機上合同でヒアリングを実施した。

 

ヒアリング調査の実施にあたっては、各アプリケーションに対して付録に示すヒアリングシート(付録参照)を利用した。

 

4.1.3 アンケート調査

飛行評価試験時に撮影した機上側・地上側画面および運用状況を録画したテープを、民間運航会社に所属する計10名のパイロットおよび運航管理者に付託し、閲覧後にアンケートシート(付録参照)に基づく評価を実施した。

 

4.1.4 ヒアリングおよびアンケート結果の集計

ヒアリングおよびアンケートにより得られた試作アプリケーションに関する意見に対しては、一度ヒアリングシートおよびアンケートシート上での分類を解除し、KJ法を用いて再分類を実施した。ここでの再分類は、それらの意見を将来システムにおける「コンテンツ」「アプリケーション」「プラットフォーム」「ネットワーク」のうち、どのレイヤのあり方を導出するための意見として捉えるかという視点で実施した。

 

4.1.5 通信・航法データ解析結果との因果関係導出

4.1.4項におけるヒアリングおよびアンケートにより得られた意見には、その原因が通信または航法の性能に依存するものも存在する。KJ法により分類されたヒアリング結果と、前章において得られた通信および航法データ解析結果との因果関係を導出することにより、VHF-ACARSを用いた通信およびGPSによる航法適用下で可能となる地上支援と、その問題点について検討した。

 

 

 

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