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3.3.4 メッセージのデータ量

 

(1)伝送特性に対するデータ量の影響

飛行評価試験において地上評価装置から送信したメッセージのデータ量が大きいと、伝送成功率は下がり9、伝送遅延時間は増加する傾向にあった(表3-16、図3-35)。この影響は気象画像情報のようなデータ量の大きいアプリケーションにおいて顕著であり、気象画像情報提供の伝送成功率の低下、伝送遅延時間の増大に現れている(表3-17、図3-31)。

 

(2)電子航法研究所実験地との比較

運輸省電子航法研究所「航空管制用VHFデータリンクの研究」報告書(平成7年3月)での伝送遅延時間データと比較したものを表3-30、表3-31、図3-37、図3-38に示す。なお飛行評価試験データは全日(全フライト)と伝送特性が最も優れていた1999年11月17日の値それぞれを比較した。

 

表3-30 アップリンクメッセージの伝送遅延時間の比較(1ブロック)

095-1.gif

参考: 電子航法研究所の通信条件: 試験機体(B-99)、高度(10,000〜21,000ft)、速度(160ft)

 

表3-31アップリンクメッセージの伝送遅延時間の比較(マルチブロック)

095-2.gif

参考: 電子航法研究所の通信条件: 試験機体(B-99)、仙台空港における空港面実験

 

95ブロック、1ブロックはサンプル数が少ないため考慮しなかった。

 

 

 

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