日本財団 図書館


2.2.3 気象画像情報提供

「気象画像情報提供」は、地上評価装置から気象画像情報(レーダーエコー強度)を機上評価装置に送信してGPSマップディスプレイ上に重畳表示することにより、パイロットに対して視認性の高い気象情報を提供するものである。

 

030-1.gif

図2.2-7 気象画像情報提供の概要

 

(1)地上評価装置

MICOS端末から入手した気象画像情報(レーダーエコー強度)を適切な形式で表示・保存する(図2.2-8)とともに、加工した気象画像データを機上側へ送信する(図2.2-9)。機上評価装置に対する送信は、地上側のオペレーションによる手動送信およびMICOS側のデータ更新に応じた自動送信の両方が可能である。さらに過去の気象画像情報を提供する機能も有する。

 

(2)機上評価装置

地上評価装置からの気象画像情報メッセージを受信し、受信時刻とともに機上評価装置内に保存する。その後、入手した気象画像情報メッセージに対して適当なデータ処理を行って気象画像データを復元し、データ表示部のGPSマップディスプレイ上に重畳表示する(図2.2-10)。なお画像表示の際は、パイロットが気象の時間的変化を把握できるよう、過去1の画像データから連続的に切り替え表示が可能である(図2.2-11)。

 

1機上評価装置のメモリ上の問題から、表示可能な過去の画像情報は2回分とした。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION