5.1.2.3 最大予約要求リトライ数(NM1)
最大予約要求リトライ数(NM1)は、予約要求を再送信する最大回数を示している。
図5.1.2.3-1〜図5.1.2.3-4は、2V2D同時送信(500バイト)を用いた、NM1の変化による伝送時間、衝突回数、再送信回数及び再送信回数オーバー機数を示したものである。
(1) 伝送時間
NM1の値を大きくすると、伝送時間は増加する。これは、予約要求を最大回数分送信するため時間が増加し、全体の伝送時間が増加したものである。
(2) 衝突回数
NM1の値を大きくすると、衝突回数は増加する。これは、各航空機が予約要求を最大回数分送信ため、全体の衝突回数が増加したものである。
(3) 再送信回数
再送信回数は、衝突回数と同じで、NM1の値を大きくすると、再送信回数は増加する。これは、各航空機が最大回数分予約要求を送信するため、予約要求が正常に受け付けられなかったこと及び衝突回数が増加したことによるものである。
(4) 再送信オーバー機数
NM1の値を大きくすると、再送信オーバー機数は減少する。これは、予約要求を最大回数分送信するため、データ送信成功率が高くなり減少したことによるものである。