3.3.2.3 パラメータ
今回のシミュレーションでは、以下の3種のパラメータをシミュレーションで可変として評価を行う。
・予約要求ランダマイザ(RR)
・予約要求再送前遅延(WR)
・最大予約要求リトライ回数(NM1)
これらのパラメータの概要を以下に示すと共に、図3.3.2.3にMSGシーケンスにおけるパラメータの定義を示す。
(1) 予約要求ランダマイザ(RR)
予約要求ランダマイザは、機上局が上位アプリケーションからの送信要求を受け取った後、地上局に対して予約要求を送信するまでの待ち時間をスロット数で表したものである。この待ち時間を表すスロット数は、ICAO24bitアドレスを用いて算出する。機上局のみの機能であり、地上局のデータ送信は、空きスロットを見計らって送信する。
(2) 予約要求再送前遅延(WR)
機上局が、予約要求の再送信を行う前に待たなければならないMACサイクル数を示す。つまり、予約要求送信後、WRの間、地上局からの予約応答を待ち、未受信の場合、予約要求再送信処理を行う。
(3) 最大予約要求リトライ回数(NM1)
予約要求の再送信回数を示す。予約要求の再送信は、以下の場合に行う。
・RACK(予約要求受付不可)
・予約応答無応答
・予約要求の衝突