エ アウトソーシング
情報提供系ネットワークは、物理的に庁内に設置される必要がないため、アウトソーシング・サービスを行っている企業に運用を委託することができる。
サーバのセキュリティを、常にインターネット上の脅威から守れるようにしておくことは、かなり労力のかかることである。情報収集をして、OSやアプリケーションの更新やセキュリティ・パッチの配布に気をつけていなければならない。
また、収集されるF/Wサーバや公開サーバのログ管理も手間のかかる作業である。アウトソーシングの利点は、こうしたセキュリティ運用管理を、専門の技術者に任せられるということである。委託先は、セキュリティ対策に配慮した信頼のおけるところを選ぶのが望ましい。
(2)インターネットを庁内LANに接続するケース
ここでは、インターネットと庁内LANを接続し、庁内LANから直接インターネットメールにより、外部(公共機関、住民など)と情報交換をしたり、職員が情報系の端末からWebで情報収集したりするための実現手段について触れる。このケースは、第2章3(4)のモデルパターン4に該当する。
ア 新たに利用可能となるサービス
(ア)インターネットメールの利用(LAN経由)
庁内LANと続された端末から、インターネット・メールを利用できるようになる。随時メールを受け取ることができるので、住民からの意見や要望に対して、速やかに対応できるようになる。
(イ)インターネットによる住民への情報発信
情報系ネットワークと情報提供系ネットワークとが接続しているため、Webで情報発信ができるとともに、モデルパターン3に比べて運用の負荷軽減が可能になる。例えば、FTPを使って情報系ネットワークからコンテンツを更新したり、Webサーバヘのアクセス状況や投稿などを随時管理することができる。
(ウ)インターネットから収集した情報活用
情報系ネットワークから直接インターネット・メールの利用や、Web閲覧ができるようになるため、ニュースメールやWebによる情報を随時取り入れることができる。効率的にインターネット上の情報を得ることができるため、業務の効率を向上させることが可能となる。