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イ 情報提供系ネットワークの構築

業務系・情報系ネットワークとは別に独立したネットワークとして、情報提供系ネットワークを構築しインターネットと接続する。インターネットとの接続口を持っているのはインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)という組織である。このため、インターネットと接続するためには、ISPと契約するのが一般的である。

情報提供系ネットワークは、インターネットに接続するために必要なサーバ(公開サーバ)から構成される。Webを公開するためのWebサーバ(Web)、インターネットメールを利用するためのメールサーバ(MAIL)、更に、インターネット上の名前解決を行うDNSサーバ(DNS)からなるのが一般的である。

また、このセグメントにインターネット接続用の端末を配置することにより、ダイアルアップをしなくてもインターネット上の情報資源にアクセスすることが可能となる。この構成では、F/Wサーバよりもルータを使用する方が一般的であるが、セキュリティ監視の効率性を考慮するとF/Wサーバを導入することとなる。もし、インターネット接続の際にルータを使用する際は、パケット・フィルタリングができるものが望ましい。

 

情報提供系ネットワーク

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ウ 情報提供系ネットワークのセキュリティ対策

情報提供系ネットワークをインターネットと接続する際には、第3章で触れたような脅威の発生が想定される。予想されるそれらの脅威に対しては、そのネットワークにあるサーバや端末に対して、表-2に示されるような対策が有効である。ここにある対策管理分野は、第3章の図-7においても簡単に示したが、更に第3節では、それぞれの留意項目について示すものとする。

 

 

 

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