ア ICカード
情報を不揮発性のメモリに内蔵し、CPUによって管理するICカードは、情報にアクセスされにくいため、データ改ざんされ不正使用されるケースが目立ち、社会問題となった磁気カードとくらべてセキュリティ・レベルは高い。電子マネーなどの電商取引の実用化などを受けてICカードのニーズが高まってきていることもあって、最近ではICカード自身が暗号化を行う機能を持つクリプトカードのようなより高いセキュリティ機能をもつ製品が現れてきている。
イ バイオメトリクス認証
バイオメトリクスは、個人に特有の人体的な特徴や行動を計測して本人を確認する技術である。指紋、声紋、虹彩、網膜パターン、サイン照合などの認証技術が現在製品化されている。DNAによる個人識別技術は、主に親子関係の判別や犯罪科学分野において利用されてきたが、一部ユーザ認証への応用が検討されている。しかし現在のところ、製品化されるにはまだ解決すべき課題も多いようである。
バイオメトリクスによる認証は、これらの人体的な情報を事前に登録し、スキャニングされた情報と照合し認証を行う。IDやパスワードのように記憶に頼る必要がなく、盗難される可能性がないため、確実に認証が行えるという利点がある。ただし、生体の特徴が怪我などで損なわれたり、加齢などで変化したときに本人認証の確実性が低下することや、登録された生体情報のデータベースのセキュリティをどう保つかといった課題もある。現在でもまだコストは高いが、指紋認証など一部のものはその普及に伴い徐々に手頃な価格になっている。