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(エ)マクロウイルス型

特定のアプリケーションがもつマクロ機能を利用して、文書ファイルや表計算ファイルなどに感染する。感染したファイルに対して操作を行ったときに、マクロは行動を開始し、そのアプリケーションで使うファイルはすべて感染する。感染したファイルをメールで送信すれば、受信した人が同じように感染する。

コンピュータ・ウイルスはメールなどに添付されたファイルによって感染するという考えが一般的だが、HTMLメールそのもので感染するものもある。添付ファイルを開かなくても電子メールを見ようとしただけで感染し、アドレス帳に登録されているすべてのアドレスにメールが送信されてしまう(「VBS_BubbleBoy」)。特定のブラウザのセキュリティ・ホールを利用しているため、対応するパッチ(修正プログラム)を当てれば被害を防ぐことができる。

 

マクロ型

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エ 盗聴(Tapping)

ネットワークの拡張やインターネットとの接続によって、ネットワーク上のデータが盗聴される可能性は増大する。盗聴は、盗聴された情報が使われて初めて気づくことが多いので、盗聴の危険性について日ごろから注意をしておく必要がある。

通常のハブ(複数の端末を接続する装置)を使っている場合、ネットワーク上の端末はすべてのトラフィック・データを見ることができる。これを解決する方法として、スイッチング・ハブの導入による経路制御が考えられる。スイッチング・ハブは通信を行う端末同士の経路を特定するため、他の端末から情報を見られる可能性がない。

 

 

 

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