日本財団 図書館


038-1.gif

図-4 モデルパターン4

 

前述のモデルパターン2〜4のイメージ図は、物理的に異なるLAN環境下に接続した別々の端末で、業務系と情報系のネットワークをそれぞれ利用することを前提に描いたものである。しかしながら現実には、同一部署内で限られた端末を有効活用する、あるいは財政的な理由から、業務系と情報系(電子メールやスケジュール管理に使用する等)に別々の端末を整備していないケースもある。物理的にネットワーク環境を分けて利用する大きな理由はその安全性の確保にあり、今後、この問題は、セキュリティ技術・運用面での対策を充実させることにより、解決されていくべき課題であり、将来的には1台の端末を多くの業務に有効利用していく方向に向かっていくと考えられる(図-5)。

業務系と情報系のネットワークを同一端末からログインして利用する場合、特に考慮されるべきセキュリティ対策には、以下のような項目が考えられる。

 

・業務系に接続するユーザIDと情報系に接続するユーザIDを分け、適切なOSによるアクセス制御を行う

・ウイルス対策を万全にする

・同時に二つのネットワークに接続しない

・共用端末にはサーバや汎用機のファイルアクセス権を強くしない

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION