日本財団 図書館


今後、刻々と変化する情報システムを取り巻く環境に適合したセキュリティ対策を、策定していくことが重要なことであろう。

 

使用しているセキュリティ技術

027-1.gif

 

従来から、米国と比べて日本では、セキュリティ対策について消極的であるといわれている。米国ほどネットワーク化が進展しておらず、セキュリティ被害が少ないことも大きく影響していると思われる。しかし、セキュリティ対策は、業務の効率化などの投資効果がすぐに現れるものと異なり、具体的な効果を実感しにくいことも大きな要因であると思われる。

セキュリティ対策を大別すると、技術面と運用面における対策がありそのどちらも重要である。情報技術が革新的に発展している近年では、高機能・低価格化したセキュリティ技術やツールの導入に注目されがちであるが、運用面におけるセキュリティ対策の策定の進め方は、組織全体としてのセキュリティヘの備えに対して、効果的な施策となることはいうまでもない。

また、運用面と一口に言っても、組織としての対応、内部・外部ユーザに対する教育、組織としての決定項目のルール化、明文化、方針など、一貫したセキュリティ確保の体系を作り上げることが重要である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION