日本財団 図書館


さらに、事後否認は、証拠性の喪失を招く新しいセキュリティヘの脅威である。すべてのセキュリティ侵害は、組織の信用の失墜を招くことは事実だが、特にコンピュータ・ウイルスや踏み台には気をつける必要がある。自分のドメインのメールアカウントから出されたメールによって他の組織にコンピュータ・ウイルスが広まったり、Webサーバのセキュリティ管理の手落ちによって、あたかも自分が他のネットワークに不正侵入しようとしているかのように、他の組織に見られたりすることになる可能性がある。

また、組織のネットワークヘの侵入及び資産の侵害には様々な形態があり、侵入する方法を探るためのものもあれば、直接被害をもたらすものもある。故意に特定のネットワークヘの侵害を企図したものもあれば、不特定多数のネットワークに対して、被害をもたらすようなものもある。セキュリティ対策を講じる前に、これらの脅威について知っておくことは重要である。

 

(3)脅威とモデルパターンとの対応

ネットワーク形態によって、どのようなセキュリティヘの脅威が起こりうるのかを、モデルパターンを参考にみてみると下表のような関係となる。

 

012-1.gif

◎ : インターネットに接続することにより、増大すると考えられる脅威

○ : ありうる脅威

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION