3 今後のWBLを活用した人材育成への取り組み
(1)WBLの活用
WBLは「Off-JTとOJT」を補完する位置付けにすることにより、能力開発のPoint Of Needsを実現する最適な手段である。新たなWBLへの期待として、自学自習の習慣化による自律人材の育成手段として活用したい。そのためにも自社教材の作り込み、能力開発の仕組みの見直しや運用上の工夫を進めるつもりである。
(2)WBLの現状の課題
ア 受講側(受講者のアンケート)からの検討結果
・補足学習は必要である。
・Q&Aの場を設ける必要がある。
・学習機会をもっと拡大する必要がある。
イ 能力開発推進側からの検討結果
・WBLとOff-JTやOJTとの位置関係を明らかにする必要がある。
・Off-JTの教室内にある相互理解(知識共有によるレベル向上)の仕組みが必要である。
・実習の環境を作る必要がある。
・受講を促進する工夫が必要である。
・受講者の理解を促進する教材作成が必要である。
(3)課題を解決する施策
・WBLの受講順序や受講後のOJTでの有効度合について宣伝活動を強化する。
・学習管理システムのチャット機能でQ&Aを実現する。結果としてQ&Aをデータベース化して知識の共有化を図る。
・マニュアル本の索引や本屋での立読み的な方法を確立してWBL教材の部分活用法を確立する。
・Q&Aをもとに実習や演習に向けたWBL教材を作成する。
・学習用機器に実習環境を搭載し、学習(=表)、実習(=裏)の環境を用意する。
・教材の一部(特にリテラシー系)をWBL教室(東京・大阪・名古屋)から従業員の机上へ移設する。