CO2のことを考える場合、ライフサイクルアセスメント即ち、ある製品が、製造、販売、走行、廃却、等のライフサイクルで見たときにどれぐらい炭酸ガスを排出するかを検討する必要があります。例えばスーパーカブ、オートバイ、これは5年間でライフを迎えるとして、5年間で1.15トン排出するという実態でございます。オートバイですら5年走ると1.15トンの排出がある。一方、「アコード」クラス、2リッタークラスの車ですと、これが22トンになってしまう。これは約10年で計算しています。だから、オートバイに比べて四輪の自動車は10倍排出するということです。そういう実態の中で、ほぼ85%が走行段階で排出する。オートバイもほとんど同じです。ということですから、製造や廃棄等の各段階での削減はもちろんそれぞれやらなければいけませんが、ここの削減がいかに重要な問題であるかということがご理解いただけるのではないかと思います。