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一方スイス・バーゼル市電では、市電11路線のうち2路線の車両を低床式とし、自転車持ち込み用のコンパートメントを設置。コンパートメントはふだん長椅子になっているが、椅子を上げると裏側に自転車の後輪を固定する金具が8個ついており、最高8台まで収容できる。自転車の上げ降ろしは、低床式のため女性でも容易。

さらにスイスのバス路線では、バーゼル中央駅と空港を結ぶ定期バスに貨物車を連結し、この貨物車の中に自転車吊り下げ用のフックが5個設置されている。このほか、バーゼルの南のラウヘン駅を発着する郵便バスは、自転車積み込み専用のキャリアを牽引する(積載台数10台)。

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<海外写真2>スイス・バーゼル市電の自転車持ち込み用コンパートメント

B.ドイツ

ドイツでは自転車と鉄道の連携を図る「バイク・アンド・トレイン」を推進し、その一環として96年から「自転車ステーション100」計画をスタート。全国118の駅に自転車ステーションを設置し、ステーションでは自転車の点検整備、レンタサイクル業、自転車の運搬、地図・書籍販売などを行っている。「ステーション100」の第1号モデルとなったミュンスター北駅のステーションは、駐輪場と駅ホームが直結。

 

 

 

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