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第3の要因として考えられるのは、地下鉄の施設・構造、運営ノウハウが自転車持ち込みに適していたことだ。福岡市営地下鉄では、従来から、身体障害者やお年寄りのためのエレベーター、スロープを各駅に設置。また、車椅子の乗客が改札を通って地下鉄を乗降し、目的地の改札を通るまでを安全に管理するシステムを整えている。これら既存の設備・ノウハウを生かして、今回のモデル事業は運営された。これは「老人や障害者にやさしいバリアフリーの地下鉄」が即、「自転車持ち込みに適した地下鉄」であることを実証したもので、今後、他の事業者が自転車持ち込みを検討する上で大いに参考になりうる。

 

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呉服町駅のエレベーター(地下)

 

 

 

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