2. LISELEC (La Rochelle)
―個人利用の公共交通―
電気自動車の街として様々な試みを進めてきたが、現在、電気自動車を個人利用の公共交通と位置づけて実際の都市での利用実験を進めている。
これまで、ラ・ロッシェル市、プジョーシトロエンPSA、EDF電気会社とともに93年から電気自動車をレンタルしたモニター社会実験で電気自動車の実用試験を行い、95年には短時間レンタカーとして少しずつ進めてきた延長上にこのLISELECの社会実験の実施がある。システムそのものは99年に実験を終了したPRAXITELEとほぼ同じではある。
しかし、ラ・ロッシェルでは、新しいシステムの運用と技術的チェックが主のPRAXITELEとは、都市整備との一体的な目標という大きな違いがある。市民も既に電気自動車や電気スクーターは日常的に利用する交通機関として慣れている。
99年9月22日の「街では、車を使わない日」に50台の電気自動車と6ヶ所のデポステーションを設置しスタートした。充電ポスト等は既に、都市内に93年より設置されている。