○ケーススタディ2…郊外部宅地開発事業におけるカーシェアリング導入の効果の検討
現在全国的に宅地開発事業は区画整理事業により、概ね同じような区画の宅地が造られている。この一般的例として神奈川県奈良地区の住宅都市整備公団の事業地の一部の形状をモデルにでカーシェアリングの導入効果を検討をケーススタディを行う。
検討の基本的数値は以下の通り。
・ 平均宅地面積 200m2(12.5m×16.0m)
・ 区画道路 幅員6m長さ100m
・ 計画の基本単位面積 3800m2
カーシェアリングの導入により、道路用地と公共空間の合計は同じであっても全体事業地の面積が約5%節約できた。各宅地は6.3%小さくなったが、駐車スペースが敷地内からなくなったため、有効面積は拡大ししかも矩形の土地利用ができ建築工事費も節約できる。
なお、地方のニュータウン等の場合には、カーシェアリングの対象が主に2台目以上の車となることが予想されるので、区画道路の幅員、駐車場の配置等について地区に即した設計を検討する必要がある。また、車の所有を控える状況が生み出されるのであれば、ミニバスやその他の中間モードの公共交通的なサービス提供が期待される。