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ごあいさつ

 

2015年には、65歳以上の高齢者が全人口の4分の1以上を占めるという高齢社会を迎えます。交通部門においても、これまでの速くて安全な交通機関を追い求めるだけでは、これからの高齢社会、また障害のある方々を始めとする全ての人々にやさしくという時代の要請には必ずしも応えられなくなってきました。これからは高齢者や障害者、怪我をした方、大きな荷物を持った方、妊婦・乳幼児をつれた方の広範囲の移動制約者のモビリティの確保が重要な課題であります。

「共に生きる。」「共に考える。」「共に楽しむ。」モビリティの確保と自動車から二酸化炭素排出による地球温暖化問題の解消など、地球環境と共生できる交通システムの構築が強く求められています。

当財団は、このような情勢を踏まえ21世紀における「人と地球にやさしい交通」の実現のため、運輸省、日本財団をはじめ各関係者のご協力を仰いで、ハード・ソフト面における交通のバリアフリー化を図るとともに交通における環境問題を解消するための交通システムの実現に寄与したいと考えております。

 

交通エコロジー・モビリティ財団

会長 大庭浩(おおばひろし)

 

 

 

 

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