V 公共交通ターミナルのやさしさ指標−評価基準−
1 移動のしやすさに関する基準
1)見通しの良さ(移動のしやすさ項目1)
見通しについては、客観的な基準がないため調査員がその場に立ち移動の方向が見えるか見えないかで判断することとする。
○アプローチから出入口
・駅前広場、公共通路、商業施設など駅へのアプローチ空間から出入口が見え、または出入口にいたる階段、エスカレータ、エレベータを見ることができるか。
○出入口から券売機
・出入口から券売機をみることができるか。(車いす使用者の場合、車いす対応券売機)
○券売機から改札
・券売機から改札機、拡幅改札、有人改札を見ることができるか。
○改札からホーム階段
・改札からホーム階段がある場合、階段、エスカレータ、車いす対応エスカレータ、エレベータを見る事ができるか。
○ホーム上
・階段、エスカレータ、エレベータのホーム上の降口から列車への乗降位置を見ることができるか。
○ホームから乗換
・ホームから乗継通路への階段、エスカレータ、車いす対応エスカレータ、エレベータを見ることができるか。
2)直線性(移動のしやすさ項目2)
直線性については、上記の移動について直角以上に曲がる回数の少なさで判断することとする。
○外部から出入口
○券売機から改札
○改札からホーム
○ホームから乗換通路
上記のそれぞれの経路が直角以上に曲がることが3回以内で済むか。
2)主動線性(移動のしやすさ項目3)
主動線性については、車いす使用者をはじめとする制約者が一般の利用者と同じ動線で自力で移動できるかという点でが重要な判断項目となる。
○車いす使用者の移動経路が一般と同じルートと想定されているか。
○車いす使用者が、荷物用・管理用ルート、特別な改札口など駅の設備を使って移動できるルートがあるか。
○車いす使用者が、商業施設や都市施設など駅以外の設備を使って移動できるルートがあるか