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運行および車体諸元の内容は表1にまとめた。

 

表1 ふらっとバスの運行概要および車体諸元

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b. 運行開始の経緯

金沢市は古くからの街並が続き細街路が多く残されている。自家用車の利用の普及や道路特性からバスが通行できない公共交通の不便な地域が存在している。こうした地域ではかねてから新たな移動手段の導入が求められていた。

高齢社会への対応として高齢者の外出の支援、および市内中心部から放射状に広がるバス路線が多い中、環状のバスルートの必要性などが指摘されてきた。

こうした中、金沢市では「金沢市におけるコミュニティバス導入検討委員会」を設置(平成9年〜)し、検討を重ねた結果ふらっとバスの開業に至っている。表2に運行の目的を示した。

 

表2 ふらっとバス運行の目的

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運行開始に際して、事業採算が見込めない点、車両等の初期投資が大きいことから事業主体である金沢市が民間事業者に運行を以来する形式を採った。運賃収入で賄えない分は市が負担する。また、車両およびバス停の設置費は市が負担する。運行するのは道路運送法第4条の一般乗合旅客自動車運送事業の免許がある北陸鉄道である。

 

 

 

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