まえがき
本報告書は、「欧米主要国における高齢者・障害者の移動円滑化に関する総合調査」の研究の成果をとりまとめたものである。
本年度は、アメリカ、カナダの交通福祉先進都市における交通バリアフリーの整備状況、バリアフリー法制度、組織・運営形態、移動支援システム等について文献調査、並びに実態調査を行い、わが国との比較、わが国における交通バリアフリーに対する将来ビジョンを策定した。
調査においても、アメリカ、カナダ政府、地方自治体、第三セクター、及び非政府組織・機関との担当者レベルでの意見交換、資料収集が充分に行え、貴重な情報を収集することができ、大きな成果を得ることができた。
本報告書が、広く関係者に利用され、高齢者・障害者をはじめとする多くの方々の一層の移動の円滑化に向けて参考になれば幸いである。
最後に本調査の実施にあたって、このとりまとめの労をおとり頂いた秋山委員長をはじめ、終始熱心にご討議いただいた各委員の皆様、調査にご協力いただいた海外の政府、関係交通事業者、ボランティア団体の方々並びに事務局としてご協力頂いた株式会社アークポイントに深く感謝する次第である。
平成12年3月
交通エコロジー・モビリティ財団
会長 大庭浩
