日本財団 図書館


(b) 問題点

上記の作業手順の中で、実際にホームドアを据付けた時に問題と考えれる個所は、次の通りである。

(i) 基礎工事に関する個所

ホーム内には鉄筋等が入っており、アンカーボルト打設時、その位置に打設位置が重なると打設位置を変更する必要が生じる。従って、新しい打設位置に対応したアンカーボルト通し穴を、ホームドア本体の取付用ベース部に開ける必要が生じる。

また、ライナーによる高さ調整と水平度調整を行うには、各々の個所の調整に加えて距離の離れた左右2ヶ所の水平度調整も必要で、作業に比較的時間がかかる。

(「) ホームドアの締結に関する個所

ホームドアを締結するには、1台、1台吊り上げた状態から下ろすことが必要で、作業に比較的時間がかかる。

上記(i)で述べた点に関し、アンカーボルト打設位置が当初の計画位置と異なるケースもあることから、実際に吊った状態から降ろして見るまで、アンカーボルトが穴に合うかどうか分からないという懸念も残る。

 

(2) 独立ベース方式

(a) 概要

ここでは、要素試作時のホームドア締結方法の改善を図る締結方法について説明する。本方式は図2.5.3-1〜図2.5.3-5に示すように、プラットホーム上に独立したベースをアンカーボルトで締結し、そのべース上にホームドアを載せる形でボルトにより締結し、ホームドアをプラットホームに締結する方法である。

作業手順は次の通りである。

1]位置関係の芯出し

2]プラットホーム上の切り欠き

3]アンカーボルトの打設

4]ライナー捜入による高さと水平の調整

5]ホームドア取付用べースを取付用ナットで締結

6]ホームドアを取付用べースの上に置く

7]ホームドア取付用ボルトによるホームドアとベース部の締結

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION